フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE

フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE > 転がるコラム&エッセイ > ■転がるコラム&エッセイ > 「何を持つか」ではなく「どうあるか」

「何を持つか」ではなく「どうあるか」

2004.10.31


「どうあるかだな」


テレビで地震の被災者たちの姿を見ていて、誰だかが言っていた言葉を思い出した。


たとえば家が倒壊したり、全焼したりしたときに、人は何を思うのだろう。


究極的な言い方をすれば、すべての物を失ったとき、人間には何が残るのだろうか。


あるいは、そのなかで生きて行くためには何が必要なのだろうか。


その答えが、冒頭のひと言という気がする。


物質社会に生きているのだから、物が大事なことくらい分かっている。


物はときに人の暮らしや心を豊かにするだろうし、癒すだろうし、助けもしてくれる。


しかし、その物がなくなってしまう現実を前に、


それ以上に人間が持っていなければいけない「モノ」があるような気がしてならない。


おいしいものも食べたいし、いい服も着たいし、いいクルマにも乗りたいし、立派な家にも住みたい……。


物にこだわることで幸せを感じる人は大勢いる。


僕だってそうだ。


だけど、現実として、この世に生きている限り、すべての物を失ってしまう可能性は否定できない。


悲観的な話がしたいのではない。


物を持っていることが人間の本来の姿ではない、ということが言いたい。


だから「何を持つか」ではなく、「どうあるか」なんだと思う。


いつの日か、すべての物を失してしまうような瞬間が来たとして、


そのときに凛と胸を張って歩ける自分でいられるか、


それとも、失った物を嘆き、精神的なダメージを受け、抜け殻のようになる自分を選ぶか。


ブランドの服を着なくては表に出られない人と同じように、物というギプスがなければ立っていられない自分にはしたくない。

トラックバック

トラックバックURL:
http://yamaguchi-takuro.com/mt/mt-tb.cgi/159

コメントをどうぞ!




ログイン情報を記憶しますか?


山口拓朗プロフィール
山口拓朗プロフィール
お問合わせ&仕事のご依頼


プロライターのキクカク術!
Twitterやってます
「映画ジャッジ!」に寄稿中
「映画ジャッジ!」
Yahoo!カテゴリ 「映画評論家」
yahoo.logo.gif
映画批評
■映画批評(鑑賞順)
■映画批評・インデックス
■オススメ作品(80点以上)
■銀幕をさまよう名言集!
執筆アーカイブ
■執筆アーカイブ
おすすめコンテンツ
■マラソンNOTE
転がるコラム&エッセイ
■転がるコラム&エッセイ
日常雑記
■日常雑記
■良書
■舞台
■音楽
■アート
■スポーツ
■涙と笑いの物語
■その他
リンク
乱丸の徒然キャンプ日記
'08 JAILBREAK
サノヒロアキホームページ
映画リンク
前田有一の超映画批評
シネマメモ-映画リンク集
映画通信シネマッシモ
Cinema Preview
我想一個人映画美的女人blog
サイト情報
相互リンクについて
管理者ページ
SPECIAL(妻のブログ)
momo-blog.jpg





RSS FEEDRSS FEED  記事一覧記事一覧  TOPPAGEサイトの最初のページへ  TOPページの先頭へ 
Copyright(C)2002-2008フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE Allrights reserved.